2016年11月23日水曜日

Donateraさんの個展

ペインターアーティスト Donatera さんの個展で、30枚の作品展示レイアウトを任せて頂きました。個展は2016年11月3日から11月16日の期間で開催されていました。

Donateraさんと知り合って6年目にして任せて頂いた大役。
貴重な機会だったので、ブログにまとめてみました。




まとめる前に、Donateraさんの作品に対して感じていること。
ホームページも作らせてもらってますけど、ちゃんとご紹介したことがなかったので。


Donateraさんの作品は、毎回、驚きと新鮮さを与えてくれるんですよ。
常に変化していく。
その変化の仕方が、予測できない。
緻密な細密画のように描きこまれているわけではないのだけれど、とても密度が高い。
奥行きがある。
切り取られた世界には、前後のコマがある。ストーリィがある。感じられる。
描かれていないところに描かれているものがたくさんある。
いろんな感情の気配がある。
スタイリッシュなだけではなくて、とてもユーモアがあって、チャーミングな世界もある。
カッコイイ、綺麗、美しいと云う形容詞以外の形容詞がたくさん潜んでいる。
だからか、目に入ってきた時の情報量が、とても多い。解像度が高い。
そして、サービス精神旺盛で、アイデアが豊か。
とにかくまぁ、たまらなく面白くて、ワクワクさせてくれる存在なのです。
Donateraさんご本人も、作品たちも、その展示も。


そんなワクワクの存在、Donateraさんの個展。
その作品レイアウトを任せて頂いたわけです。


この個展は、2016年8月30日からアメリカ N.Y. で行った Donatera さんの個展 " Naked wild flowers " を日本で再展開するという試みでありました。


▼Donateraさんによる個展の紹介ブログ
NYにて個展をします | ART LIFE


以下は、レイアウト前に聞いた話を、僕なりの言葉で。


キャンバスを窓と見立て、四角い枠組みの向こうの別世界を覗き込むようにして、異なる世界と時間と場所の瞬間を垣間見る。
窓の向こうの人物は、何を見ているのか。何を感じているのか。どこにいるのか。
人物だけが切り取られているわけではなく、風景、動植物、昆虫、風景の中に点景として立っている人も。
そして、ところどころに、Donateraさんの詩。
" Naked wild flowers " が、この中に、ある。





これを踏まえて「幾つもの別世界が錯綜している壁面を覗き込む」ような意識で構成していきました。
お店の外を通り過ぎる人。中に足を踏み入れる人。パンを買いに来た人。作家と身近な距離の人。初めての人。ふらりと来た人。
いろんな視点が「Donateraの世界観」を感じ取りやすいのではなかろうかと思える目の高さ、体の動き、速度、視点の変化、休憩、再度眺めたとき。
構成の軸に置く基準は「心地よいかどうか」
これは、どの仕事も、一緒。「心地よいかな?」という判断で取捨選択が第一に来る。
持ち味を損ねぬよう、良さが最大限に発揮できるよう。
願わくば、その良さを、もっともっと増幅させられるよう。





結果、Donatera さんご本人、ギャラリーのオーナーさんに、僕のやり方を相当面白がっていただけたので、こういうお仕事への自信になりました。
この感覚でやって、OK なんだな、と。
僕のやり方は、一般的な正攻法のようなものとはかけ離れていると思うので。

そして展示がスタートしてみたら、お客さんの反応も良かったようで、ホッと胸を撫で下ろした次第であります。
あぁ、よかった……。
4枚1組の作品をバラバラに配置したり、横向きの作品を縦向きに飾る提案にも快諾して思い切りよく任せてくださった Donatera さんには、感謝感謝であります。
観覧だけの立場と、展示も行った立場で、こうもギャラリーを訪れた時の感じ方が違うのか、という面白さがありました(^^)
大変に貴重な、有り難い機会でありました!





実はこのお仕事。
展示作業の前日夕方に、急遽連絡をもらってのお仕事だったのでした。
レイアウトに使えた時間は、3時間くらいだったかな?
現場も作品も、観るのが初めてという状況で、組み上げる。
かなりスリリングでしたけれども「だからこそ」の構成ができたのではないか、と思います。
事前にいろんなことを知っていたら、もっと窮屈になってしまっていたのではないかなぁ?と思ったり。
時間のない中で、素早い判断が求められたからこその、臨場感とか躍動感とか。
そういったものが出せた/出ていたのではなかろうか、などと考えてしまいます。
展示っていうイベントは、毎回毎回、場所も、作品も異なるものなので、ナマモノですねぇ。とても刺激的で面白い仕事だなぁ!と感じました。もし別のところでやったら?とか、違う作品だったら?、違う作家さんだったら?と考えるだけで、ワクワクします♪
機会あらば、いつでもやってみたいお仕事です(^^)





この展示は、江古田にある " Vieill Bakery cafe & Gallery " さんで行われました。
「ヴィエイユ」と読みますです。
かなりワクワクのある場であり、口に入れるものはどれもこれも美味しいです☆
パン好きの方は、驚愕すること間違いない美味しさと思います!
軽くトーストしてもらったのを食べたんですが、いわゆるパンの耳部分が、やさしさ溢れるカリッカリッさで、中身のふわふわ部分は解像度が高くて、細やかなひと粒ひと粒の粒子まで感じ取れるような質感でねぇ……(*´ェ`*)
(グルテンフリーやってたんですけど、半年振りにパン食べました!うまかった!)
みかんのコンポートも美味しかったなぁ〜(*´ェ`*)
開催されている展示やLIVEも魅力的で、地域の方にも愛されている素敵なお店であります。
池袋付近に出向かれた際には、西武池袋線で、ちょっと足を伸ばしてみてください(^^)

▼Vieill Bakery cafe & Gallery
http://bakerycafegallery.wixsite.com/vieill
http://r.gnavi.co.jp/2kjeyme20000/
http://vieill.tumblr.com





しかし、あれです。
早めに投稿して、気になった人に足を運んでいただきたかった……。
というのが無念な点でございます。
もっともっとがんばります。




兎にも角にも、とても素敵な展示でありました。
Donateraさん、おつかれさまでした!
&お声がけしてくださって、どうもありがとうございます!
また中村を使ってくださいませ☆

Donatera Officeil Homepage
http://donatera.jp/
PC版とスマホ版はデザインが大きく異なりますよ〜。


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